身内が亡くなったあと、精神的だけでなく肉体的にも負担が大きくかかるのが遺品整理です。
遺品整理を検討する際、費用がどれくらいになるか気になる方もいるでしょう。遺品整理の費用相場は、荷物の量や間取りによって異なります。
そこで本記事では、遺品整理の費用相場について詳しくご紹介します。依頼する際の安く抑えるコツや業者に依頼するメリットについても解説するので参考にしてください。
【目次】
遺品整理とは
遺品整理とは亡くなった方が残したものや暮らしていた家をきれいに整理することです。部屋の中にある家財道具や衣類、小物類だけでなく財産価値のあるものまで整理する対象は広範囲にわたります。
大切な方を亡くしたばかりで、遺品整理が辛いと感じる方もいますが、亡くなった方の整理をすることで気持ちの整理が付き、一つの区切りとなるご遺族もいます。
処分するものと残しておくものの整理をすることで、亡くなった方との別れを実感し、前へ進もうと気持ちを楽にしてくれることもあるでしょう。
遺品整理はいつから始めるのか
遺品整理は、親族の意見を聞き、相談しながら進めることでトラブルを避けられます。とくに形見分けをする場合は、以下のタイミングが始めやすいでしょう。
四十九日
新盆
一周忌
三周忌
ただし、賃貸などで家賃の問題がある場合は、できるだけ早めに始めたほうがいいでしょう。持ち家の方や同居の方などで急ぐ必要がない場合は、忙しさや気持ちが落ち着いたタイミングで整理するのがおすすめです。
遺品整理の費用相場
遺品整理の費用相場は以下を参考にしてください。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1R・1K | 3~8万円 | 1~2名 | 1~2時間 |
1DK | 5~12万円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 7~20万円 | 2~4名 | 2~6時間 |
2DK | 9~25万円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 12~30万円 | 3~6名 | 3~8時間 |
3DK | 15~40万円 | 3~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 17~50万円 | 4~8名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 22~60万円 | 4~10名 | 6~15時間 |
上記の金額は一般的な金額となっており、実際は荷物の量や家の状態などにより金額は異なります。
作業労力の負担が大きい場合や時間がかかる場合などは、金額も高くなることが一般的です。
遺品整理の費用はどのように決まるか
遺品整理の費用は、間取りや荷物の量などにより決まりますが、他の条件によっても変わります。それぞれ詳しくみていきましょう。
間取り
遺品整理の費用は、基本的に間取りの広さで決定します。作業する場所の広さや部屋数に比例して高くなるのが一般的です。
部屋が広くなれば、その分作業時間やスタッフの人数も増えるため、料金は高額になりやすいでしょう。
荷物の量・種類
処分する荷物の量や種類が多いほど、費用は高額になります。そのため、部屋の面積や部屋数が小さくても処分する量が多ければ料金が高くなるでしょう。
処分する荷物の量や種類が多くなると費用が高くなるのは、廃棄業者に支払う料金が高くなるからです。また、荷物の量が多ければ、作業するスタッフの人数も増え人件費も高くなるのも原因です。
オプション
ほとんどの遺品整理業者には、独自のオプションがあります。遺品整理を頼む際に、同時に依頼したいことがあれば、必要なオプションサービスがある業者に頼みましょう。
オプションはそれぞれの業者により異なりますが、主な例は以下を参考にしてください。
女性スタッフの指名
水回りのハウスクリーニング
原状回復リフォーム
消臭・除菌作業などの特殊清掃
廃車手続き代行
相続の専門家紹介
孤独死などの立会いなしの作業
上記以外のオプションサービスも豊富にあります。自身が必要とするオプションを依頼時に相談してみるのもおすすめです。オプションを依頼する際は、あとでトラブルにならないよう、内容と料金の確認は必ずしておきましょう。
周辺環境の状況
遺品整理の費用は、建物の周辺環境によっても費用に差が出る場合があります。
たとえば、エレベーターのない集合住宅の高層階や周辺にトラックを駐車する場所がない場合などは別途費用がかかる場合がほとんどです。
エレベーターがない場合は、荷物の運搬が大変なため、作業するスタッフを増やしたり人件費自体が高くなるケースがあることを理解しておきましょう。
遺品整理の費用はだれが払う?
遺品整理の義務や費用の支払いは、相続人が負担することが一般的です。そのため、相続人が複数存在する場合は、財産の割合によって遺品整理に必要な費用を割り振ることもあります。
ただし、亡くなった方に借金やマイナスとなる財産があり遺品を引き継ぎたくない場合は、相続放棄も可能です。相続放棄する意思がある場合は、費用を負担する必要はありません。
遺品整理のサービス内容
遺品整理のサービス内容は、一般的に亡くなった方の遺品を整理・処分、部屋の清掃などがあります。それぞれ詳しくみていきましょう。
必要品と不用品の仕分け
遺品整理のサービスでは、必要品と不用品の仕分けをまず行います。その後、不用品は回収または買取を選択します。
不用品の小さなものは、自分でリサイクルショップやフリマサイトなどで売ることができますが、大きな家電などはその場で買い取ってもらうほうが無難です。自力で冷蔵庫のような大きな不用品をリサイクルショップに持って行くのは労力と時間が必要です。
また、リサイクルショップなどに持ち運べたとしても、買取不可能と判断されると処分代がかかります。しかし、業者に依頼すれば、必要のない家具や家電をその場でお金に換えられます。
特殊清掃
特殊清掃とは、孤独死などにより部屋の中に体液や悪臭がある際にきれいにしてくれるサービスです。亡くなった方の腐敗臭は一般的な清掃では除去できません。
専門的な知識や薬剤が必要となるため、特殊清掃をお願いするのが一般的です。清掃方法を熟知したプロにお願いすれば、人体に影響のない薬剤できれいにしてもらえるでしょう。
ハウスクリーニング
ハウスクリーニングは、キッチン回りや浴室などの清掃や脱臭を行います。自分ではなかなか手が届かない場所もしっかり掃除してもらえます。
業務用の洗剤を使用するため、自分では落とせなかった汚れもきれいに落としてもらえるでしょう。また、ただきれいにするだけの掃除ではなく、居住を開始したときに近い状態に戻るように掃除してくれます。
ただし、自分でできるところは前もって掃除しておくことができれば、その分費用は抑えられます。遺品整理の際だけでなく、年末の大掃除の際などの利用も可能なので検討してみるといいでしょう。
遺品整理を業者に依頼するメリット・デメリット
遺品整理を業者に依頼すると、当然ながらメリット・デメリットがあります。ここからは、遺品整理を業者に頼んだ際のメリット・デメリットについてみていきましょう。
遺品整理を業者に依頼するメリット
遺品整理を業者に依頼するメリットは以下のとおりです。
遠方からでも対応可能
時間や体力・精神力がなくても整理が進む
遺品整理の量が多くても手伝ってもらえる
きれいにしてもらいながら
廃車手続き代行
相続の専門家紹介
孤独死などの立会いなしの作業
亡くなった方が遠方なら、電話やインターネットからの依頼で対応してもらえます。また、荷物が多い方でもプロに手伝ってもらいながら整理できるため、安心して進められるでしょう。
自分だけでは悩む廃車の手続きや相続についても専門家とつなげてくれる可能性があります。
また、孤独死など素人では辛い場面でも、立ち会わなくても作業してもらえるのはメリットといえるでしょう。
遺品整理を業者に依頼するデメリット
遺品整理を業者に依頼するデメリットは以下のとおりです。
費用がかかる
良質な業者を選ぶのが大変
自分自身で遺品整理できれば費用はかかりません。しかし、業者に頼むと当然ながら費用がかかります。
また、遺品整理を行っている業者は多くあるため、良質なサービスを行っている業者を選ぶのが大変なのはデメリットといえるでしょう。
遺品整理の費用を抑えるコツ
遺品整理の費用を少しでも抑えるなら、いくつかコツをおさえておきましょう。業者を選ぶ際に、費用を抑える対策ができていれば、安く依頼できます。
事前に自分で処分できるものは捨てる
遺品の中には細かく分別すれば自分で処分できるものがあるため、事前に必ず確認してから業者に依頼しましょう。たとえば、ビンや缶、古雑誌などは資源ゴミとして自治体で無料で処分できます。
また、衣類なども自治体の指示に従って処分すれば費用はかかりません。事前に少しでも処分しておくことで費用は抑えられます。
売却できるものは買取に出す
使用できる家具や家電のような売却できるものは買取に出すことを検討しましょう。大きな家具や家電でも、訪問査定などを利用すれば持ち込む手間を省けます。
また、オークションサイトやフリマアプリなどを利用するのもおすすめです。リサイクルショップなどでは買取が付かなかったものでも売れる可能性があります。
自分で売却する手間を省きたい方は、買取りを行っている遺品整理業者に依頼するといいでしょう。ただし、遺品整理業者の買取は一般的な査定より安価になる傾向にあるため、理解しておくことが大切です。
複数の遺品整理業者から見積もりをとる
遺品整理を依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。ただ、安いというだけで複数の業者と比較せず決定すると、あとで追加料金を取られるなど損をする場合があります。
あとで後悔しないためにも、事前に複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や料金を必ず比較してから決定しましょう。費用の相場を知ることで、不当な請求をしてくる悪徳業者も避けられます。
遺品整理業者の選び方
ここからは、遺品整理業者を選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。ポイントをおさえることで自分の希望する業者を見つけやすくなるため、参考にしてください。
遺品整理士の資格はあるか
遺品整理に携わる資格で「遺品整理士」があります。遺品整理士は「遺品整理士認定協会」が認定する民間の資格ですが、この資格を持っている業者は信頼度が高いでしょう。
遺品整理士は、亡くなった方の遺族に寄り添いながら遺品をていねいに扱い、整理してくれます。
ただし、遺品整理士がないからといって遺品整理業ができないという訳ではないため、業者を決定する際のプラスポイントとして考えましょう。
不用品を処分する資格があるか
業者として不用品を処分するには「一般廃棄物収集運搬許可証」が必要です。一般廃棄物収集運搬許可証を持っていない業者に依頼すると、犯罪に巻き込まれる可能性があります。不法投棄や作業後に高額請求をされるケースがあるため、注意しなければいけません。
また、無料回収を謳っている不用品回収業者は一般廃棄物収集運搬許可証を所持していない無許可で行っている業者の可能性があるため覚えておきましょう。
見積書の内容をチェックする
遺品整理を依頼する際は、見積書を必ず取り、内容までしっかり確認しましょう。なかには、初めに安い見積もりを提示し、あとから追加料金を請求してくる業者もいます。
不要なオプションが入っていないか、見積書の内容でどこまで作業してもらえるのかなど疑問があれば必ず決定する前に解決しておきましょう。電話やインターネットからでは、実際の荷物の量や部屋の広さが伝わりにくい場合もあるため、できるだけ訪問見積もりを依頼することも大切です。
遺品整理の費用は相場を確認するために複数業者から見積もりを依頼しよう!
遺品整理の費用は、荷物の量や部屋数によって決められます。ただし、部屋数が少なくても荷物が多ければ費用は高くなるため注意が必要です。
少しでも費用を抑えたいなら自分でできる処分をすることで費用を安くできます。
大阪の遺品整理業者・ストーリーズ株式会社では、遺品整理など幅広くお客様の要望に応じてお手伝いさせて頂いております。法令・法律を守り不用品を適切に廃棄しておりますので安心しておまかせください。
遺品整理で依頼を検討されている方は、お気軽に弊社までご相談ください。
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